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厚岸は東蝦夷地におけるアイヌのコタンとして栄え、松前藩によるアッケシ場所の開設は、寛永年間と、東北海道の中でも古い歴史を誇る漁業と観光の町でもカキの産地として有名。厚岸湖は、野生生物の生息地として広大な規模の面積を有し稀少種、固有種等が生育、生息している。また日本の重要湿地に指定され、厚岸湖、別寒辺牛湿原としてラムサール条約に登録されている。厚岸湾のカキと雄大な自然が厚岸町の顔ですね。
厚岸湖は周囲26km、面積31.8平方km最大深度11m、国内では18番目に大きな楕円形の湖で厚岸大橋付近で厚岸湾につながる。厚岸の語源の一つに、カキの多いところという説があるが、厚岸はカキの名産地として知られる。厚岸湖が主な生産地で湖内に大小数十のカキ礁があります。その他、アサリ、白魚などの魚介類をはじめ多くの水産資源に恵まれ釣り人にも人気があります。厚岸のシンボル的存在は、厚岸湖内にポツンとあるかき島(正式には弁天島)と小さな弁天社でしよう。以前この島は面積が広く、保養館や料亭もあったといいますが地震などによる沈下で小さくなり、現在は祠の建っている島の面積は198平方mで、周囲は頑丈に鋼矢板で囲まれている。
岬と花の霧街、海厚岸線に面する厚岸グルメパークは、駅内に魚介市場やレストラン、炭焼、喫茶などの施設をそろえたグルメのための道の駅。名産の牡蠣をはじめ、カニ、サンマ、椎茸など新鮮な素材を市場で買って、そのまま屋内の炭火焼きコーナーに持ち込んで味わうことができる。レストランでは、各種の牡蠣料理が一番のお勧めです。展望室からの眺望はよい、厚岸の夜景もお勧めです。
国泰寺の境内から右側を登って行くと馬頭観音堂や最上徳内が寛政3年建立の神明社跡(後の厚岸神社)が有りその先に地元の漁師が安全と豊漁を祈願する龍王殿がある。龍王殿の手前で普通は狛犬なのだがここでは二基の龍が迎える。噂では右側の龍の口からパワーが出ているかくれたパワースポットらしい。龍王殿の中では天井に龍がびっしりと、釣り人には御利益があるかも。◇国泰寺境内
国道44号線沿いにある駐車公園でドライブ中の休憩には都合がよい所です。ここからは厚岸の町並みが気軽に眺められますが特に目立つのは厚岸大橋、厚岸湖と厚岸彎を隔てる橋がとても綺麗に見え厚岸町の広がりを感じられます。
厚岸湖を望む子野日(ねのひ)公園は、大正12年から昭和10年までの長期間、厚岸町長を務めた子野日弘毅氏が、翆湖園と名付けて大切にしてきた12万m2の庭園を、昭和37年厚岸町に寄贈。厚岸町が更に町の木エゾヤマザクラを千数百本補植し、国泰寺をしのぐ桜の名所になっている。園内にはサイクルモノレール、114mの超ロングなすべり台、健康の森には18のポイントのあるフィールドアスレチックがあり、更に広い園内を巡る遊歩道が完備のアウトドアエリアで、桜の季節以外にも大勢の人が訪れます。公園最高点には丸太づくりの四層の展望台が有るが眺望は木立に遮られ期待はずれ、遊歩道に有る展望地の方が景観は数段上でしょう。でも行くならやはり桜の季節がやはり一番かな。ビバーク的なキャンプにも使える公園です。
厚岸彎と厚岸湖の境に架かるアーチ状の大きな橋で両端ともに岸壁になっていて釣り人にはなじみの橋と思います。遠くからもかなり目立ちますが、夜景も綺麗です。釣場から見る大橋には迫力が迫ってきます。厚岸湖に出入りする潮の流れも豪快で迫力有りますが、お供え山展望台から見る景色もよい。展望台の登り口にはパーキングはないので少し余分に歩くことになる。
愛冠岬は厚岸湾の東側に突き出た小さな岬で、およそ80mの断崖上にあり、眼前に天然記念物の海鳥繁殖地として有名な大黒島と小島が望め、眼下には、筑紫恋海岸を一望できるが西側は林に視界を遮られるため岬感はあまりしません。愛の鐘ベルアーチが岬に立っているので、二人で愛の鐘を鳴らしましょう。1人の時は鐘は無視(笑)。駐車場から岬の先端までの遊歩道は途中までは森の中、岬近くになると草原の中を通る。途中に北大理学部付属の博物館があります。展示内容は動物や鳥の剥製、昆虫、植物、岩石等の標本類ですが新しい物は少ない様で、マニアの方以外はにはお勧めしませんが入館は無料。
厚平成5年6月にラムサール条約登録湿地となった厚岸湖、別寒辺牛湿原は、国内有数の原生的な自然が残された湿原で、全体の面積は約8.300haで、その中の登録湿地面積は5.277haになります。釧路湿原の4割程の広さといえば判りやすいかも。別寒辺牛川本流の湿原に加え支流のチライカリベツ、トライベツ、フッポウシ川にも湿原が発達し複雑な形になっていて湿原全てを一度に見ることは出来ません。厚岸湖は、別寒辺牛湿原の下流に位置する汽水湖で、湖面が冬でも前面結氷する事が少なく、オオハクチョウが厚岸湖の結氷具合に応じて1.000羽から3.000羽が越冬する国内有数の中継地、越冬地になっています。また厚岸湖岸と別寒辺牛川下流から中流域、各支流の湿原では、約25から30組のタンチョウが繁殖し、タンチョウの重要な繁殖地。湿原の植生的な特徴は厚岸湖に注ぐ別寒辺牛川河口をはじめ、そのほとんどは典型的な低層湿原で、ヨシ、スゲ類、ハンノキの群落が広がっていますが、別寒辺牛川中流域と支流のトライベツ川に囲まれる沖積低地には、発達した高層湿原があり、ガンコウラン、イソツツジ、ヒメシャクナゲなど高山植物の約110haの貴重な群落なども見られる。
太平洋に面した「チンベの鼻」一帯に広がっている30万株とも言われるヒオウギアヤメの大群生地で、見頃は6月下旬から7月上旬。約100haの広い原野を一面紫色に染め、霧の織りなす幻想的な世界を体験できる。同時期に『あやめ祭り』を開催。あやめヶ原には馬が放牧され、アヤメ以外の雑草を食べる事でアヤメの成長を助ける共存の関係も特徴のひとつ。ただ野生馬と化した雰囲気もあり不用意には近づかない方が無難。遊歩道に木の柵があって、所々手動で開けるゲートがあり、安全のため馬と人間との境界を設けている。岬には展望台が四ヶ所あり大黒島を始め海岸線を遠く望むが、アヤメシーズンは霧がかかっている事が多く風景は期待しない方が良い。
厚岸市街から、別海厚岸線をあやめが原へ向かう。道道955号線に入り床潭の市街地からは1車線、漁家の軒先を縫って狭い道を行くと、左へ入る坂道の角にピリカウタ広場の看板兼案内図がある。車で行けるのは途中の多目的広場まで。ここは地震発生時の避難所も兼ねている高台で先は歩いて登登る事になる。坂の行き止まりに白いピリカウタ展望台が有る。展望台から昆布漁の基地となる小島、大黒島が林越しに見えますが、圧巻なのは7月から9月にかけての昆布漁時期に、小島横のスタートラインから450余隻の漁船が一斉に漁場に向かう光景は感動物な光景。
厚岸町の一部の海岸線に旧苫多村の名前が地名が残された海岸で、アイヌ語のトマタロに由来する。昔の海岸線は砂浜なのだが、侵食が進み今では海岸線の様相も異なる。苫多海岸は、厚岸道立自然公園の景勝地で門静からと尾幌側からのルートがあるが、尾幌側は海岸段丘崖の際を道が通っている為見晴らしが良いこと。釧路町の尻羽岬~大黒島~厚岸半島のダイナミックなパノラマを見ながら入組んだ海岸線を走るため、道幅は狭くカーブとアップダウンは多いが舗装はされている。入口より3km地点の見晴らしの利く場所にでると、厚岸観光十景、北海のパノラマ、北海道厚岸道立自然公園と書かれた案内板があるが駐車場はありません。海岸の通りではスピードを控えて安全運転に徹してください。
浜中や厚岸は断崖の海岸線と湿原というイメージが強いが、内陸奧に入ると広大な牧場が広がっており全く異なる顔を見せる。厚岸町営牧場は大別・セタニウシ・別寒辺牛の三地区に分かれ総面積約1,981ヘクタール、大別地区は周氷河地形のような波状台地から360度の視界と特に景観に恵まれており、条件が良ければ遠く秀峰雄阿寒岳や雌阿寒岳を望める。牧さん育ちには見飽きた風景だが、都会育ちには新鮮に映るでしょう。◇厚岸町大字太田村字大別
厚岸は東北海道では一番古い歴史を誇る町で厚岸郷土館では厚岸の歴史がよく分かる。昭和42年に国泰寺跡前に開館され、国泰寺資料、屯田兵資料、埋蔵文化財資料、民俗資料、剥製などを収蔵展示。海事記念館は厚岸町開基190年を記念して、役場庁舎前に昭和63年に開館、1階は海事と歴史をテーマにした展示で、2階はプラネタリウムとサイエンスホールで星に関する学習ができます。◇郷土館 ◇厚岸町湾月1丁目2番地 ◇TEL:0153-52-3794 ◇海事記念館 ◇厚岸町真栄3丁目4番地 ◇TEL:0153-52-40400
厚岸町郷土館は「国泰寺」前にある。館内には道指定有形文化財「日鑑記」など国泰寺資料をはじめ、古文書、国指定重要文化財「正行寺本堂」関係資料、太田屯田兵村の関係資料など厚岸の歴史がわかる。珍しいのは大きな牡蠣を展示、江戸時代から牡蠣は名産だった様です。碑に国泰寺跡とあるので改修時に場所の移動があったのかも。◇国泰寺前
厚岸大橋を渡り、町道を直進すると愛冠岬の手前に『緑のふるさと公園』の看板が有る。園内には国内外100種余りの樹木を見る事が出来る樹木園、高さ28mの樹海観察塔やバードウォッチング等が楽しめる4つの森林ゾーンがあり、筑紫恋キャンプ場を擁し、道立厚岸少年自然の家が隣接する。樹海展望塔の高さは28mでエレベーターはなく、土足厳禁でスリッパに履き替えたうえ、階段を135段登るの手軽にとはいかないが。樹海越に太平洋と厚岸湖、厚岸市街が見えるといった眺望。観光ガイドにも載っていないマイナーポイントですが愛冠岬に行った時にどうぞ。◇厚岸町大字太田村字大別TEL:0153-52-5988
昭和26年に愛冠岬の旧軍施設を利用して北大付属博物館として開設されました。道東地域の哺乳類、鳥類、魚類、昆虫類、岩石、化石などを中心に約2千点が展示されているが新しいのは少ない。北大付属臨海実験所は昭和6年に北海道大学理学部付属厚岸臨海実験所として設置されました。寒流系生物を主体とした総合的な生物研究が進められている。最近入館料が無料となったが展示に詳しい説明はありません。◇厚岸町愛冠
厚岸水鳥観察館は、1993年にラムサール登録湿地に認定された厚岸湖、別寒辺牛湿原において、水鳥をはじめとする動植物と湿地の保全や湿原の利用についての理解を深めてもらう活動と、調査研究等を行う施設。木造二階建、総床面積329.67平方メートルのこの施設は、環境庁が2億6百万円をかけ建し、管理運営は厚岸町が委託を受けて行っている。一階には展示室とレクチャールーム等があり、観察カメラが捕らえた湿原の映像を大画面で見られる他、湿原の全容について、写真や解説パネル、立体模型等で学習する事が出来る。望遠鏡のある二階は観察コーナーになっていて、別寒辺牛川河口付近の雄大な湿原の景観を間近に見られ、湿原で営巣するタンチョウや多くの渡り鳥の姿を観察できる。別寒辺牛川の川下りをするカヌー受付窓口にもなっている。◇休館日は月曜日(祝祭日と重なる場合は開館、翌日火曜日が休館)祝祭日の翌日と年末年始、入館料は無料です。◇厚岸町大字太田村字大別 TEL:0153-52-5988
明治23年に宮城、山形、新潟、福井、石川、和歌山、兵庫など8県から440戸が太田に入植し今日の太田が有る。太田屯田開基100年を記念し、平成3年に太田屯田開拓記念館が開館。館内には屯田兵制度の移り変わりや、酪農郷太田などのテーマに沿って、豊富な資料が収蔵展示されています。なかでも太田屯田兵遺品は太田に入植した屯田兵に政府から支給された軍服や家具、開拓に必要な道具及び郷里から持ち込んだ家宝や生活用具、古文書などあります。屯田兵には移住した時に支給される官給品のほかに、給料と食料が3年間支給されたが、その後は自給自足の生活を強いられ、悪条件下の土地や気候の中で離村者が相次ぎ、さらに日露戦争で多くの死傷者を出し明治末期には二千人以上人口が半分以下となる。移住の際に持参した家宝の刀や鎧など高価なものは、生活苦のため売り払う人も多かったと云う。それだけに当時の生活を知る貴重な資料と言えます。◇厚岸町太田5の通り23番地1 ◇TEL:0153-52-3599
この兵屋は明治22年から翌年にかけて標茶集治館囚人によってたてられ松本英男氏の祖父米吉氏が給与されたもの(兵屋番号119)を昭和46年に復元したもので位置も家屋の向きも全く同じと云う。復元後厚岸町に寄贈され厚岸町指定有形文化財となっている。各地に屯田兵屋はあるが柾葺きの屋根は殆ど見ないだけに貴重。
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