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屈斜路湖は元々巨大な円形のカルデラ湖でしたがアトサヌプリ火山が屈斜路湖カルデラの中央部に噴出し火砕流噴出の後小型のカルデラを造り屈斜路湖の東岸を埋めて今の繭型になったという。その活動の後にアトサヌプリなど多数の溶岩ドームを作る活動に変わり、和琴半島もこうした溶岩ドームのひとつです。半島の頭に当たる部分が、屈斜路カルデラの中から噴出した溶岩円頂丘で、先端部は江戸時代には対岸から火が赤く見えたいうオヤコツ地獄があり、今も火山活動は続いていて赤茶けた急崖の硫気口から蒸気を上げ、温泉も噴き出しています。半島を一周する2.5kmの自然探勝路と湿原部分の木道が整備されている。北海道ならではの動植物や景勝、温泉などが見られます。遊歩道を時計回りに進むと桂やミズ楢などの巨木が生い茂り、続いて赤エゾマツの純林、その後は針葉樹と広葉樹の混合林となり多くの野鳥にねぐらと餌場になっていて数多くの野鳥の姿を見る。和琴半島はミンミンゼミの生息北限ですが、かって地球の温暖期には北海道全域に生息していたミンミンゼミが寒冷化に伴い北海道の各地から姿を消していった後、地熱の高い和琴半島にとり残された残留組で国の天然記念物になっています。またオヤコツ地獄付近は積雪しないためマダラスズというコオロギが成体で越冬し冬でも鳴いています。オヤコツ地獄の展望台に行くだけならば一周コースを反時計回りで行くほうがよい。遊歩道の入口手前に環境庁のビジターセンターがあり和琴半島の自然情報がえられます。和琴半島の由来はアイヌ語のワッコチから、オヤコツはアイヌ語のオヤコツモシリに由来する。
屈斜路湖を源に流れ出す釧路川。湖口から下流が釧路川源流域となり透きとおった水が太古の面影を残す原始林の中、蛇行した川筋をゆったりと流れ下ります。国内で本流にダムのない一級河川は、四万十川と長良川と釧路川だけ。その中でも原始河川の部分が長い釧路川は、カヌーイストやアングラーたちのパラダイス。夏や秋はカヌーのベストシーズンで多くのカヌーイストたちが雄大な自然を求め屈斜路コタンの湖口に訪れます。中には凍つく厳冬でさえ釧路川を目指し凍らない湖口を後にします。雪に包まれ森は眠りにつくが、川はカヌーイストを包み眠らない。
屈斜路湖に注ぎ込む尾札部川の上流に幻の滝と云われた滝が有るが、アイヌの時代は重要な交通路でありその姿に相応しい名前が有ったと思われる。車で川と平行して走る林道が途切れるまで25分、そこから更に不明瞭な踏み分け道を歩く事35分。川のせせらぎの音から激しい水音に変わると、地元の人あまり知られていない滝が2つ姿を見せる。向かって左側の支流にあるのが「夕染の滝」落差は25m程で岩肌のコケが美しく、絹糸を垂らした様な繊細な滝。本流側の少し奥にあるのが「釣鐘の滝」で、落差は15m程。夕染の滝より水量が多く、男性的な様相を見せます。この2つの滝は昔、雄滝・雌滝と呼ばれていたとも聞きます。一帯にはヒグマやスズメバチなどの野生生物が生息していますので注意。入山には森林管理署の許可が必要。
硫黄山の南側、屈斜路湖と摩周湖の中間で屈斜路カルデラの中心付近に位置し、原始林の中に人目を避けるかの様に佇んでいるのがキムントー。流れ込む川はなく、雨水や雪解け水が貯まって出来た沼で面積は4.17ha、最深部で6.5m程。昔は周囲数カ所温泉から湧き飯場兼温泉が有ったと云うが、まだ少し湯らしき湧水がある様で僅かに蒸気を見る。沼とその周辺は静寂に包まれ当時の面影を僅かにとどめている。鳥の声、エゾシカの足跡なども多く、向かいの斜面はヒグマの越冬地とも云う野生動物の憩いの場でもあり、危険と常に隣り合わせの所でもある。他にトンボなど昆虫類が数多く生息しています。キムントーへは川湯エコ・ミュージアムセンターから散策路が整備され、硫黄山の横を通る片道約7kmのルートで徒歩約2時間。危険な野生生物のヒグマをはじめスズメバチなどが生息していますので注意。池の湯林道からも行けますが、沼手前で車は通行止めになっているので最後は少し歩く。林道の通行と入山には森林管理署の許可が必要です。アイヌ語の「kim-un-to」ならば山に有る沼と云う事になる。
キンムトーから北側へ200mほど離れた場所で噴気活動を見る事ができます。一つは「第2硫黄山」で硫黄山に良く似ている事から、名付けられましたが、噴気孔としては硫黄山より古く、今の硫黄山が出来る前に活動していた火山の火口部分と考えられています。またボッケが数カ所有るが仮装しているときは目立たない。ボッケとは泥火山と呼ばれる噴気孔の事をいうがアイヌ語では沸立つ事も云う様です。この周辺は地熱が高く冬でも雪が積もらないため、コオロギの仲間のマダラスズが一年中鳴いていると云う。
ポンポン山はサワンチサップ(帽子山)の南麓にあり、仁伏温泉付近の登山口から約2km、約1時間の道程ですが登山道の整備は最悪、春先か冬の固雪シーズンがお勧め。この山の上に立って地面を踏むと、内部が空洞になっているかの様にポンポンと音がすると云われ、そこでポンポン山と云うとか。また一説にアイヌ語のポンポンヌ(小さな各所から吹き出している熱泉)「pon-pon-nu」が語源になっているとも。それとも「pon-pop-nu」吹き出す湯の音の事か?。付近一帯は地熱が高く、冬でも雪が積もらずコケなどが緑を保ち厳寒期でも体長6~12mm程のコオロギの仲間マダラスズがジィージィーと鳴く不思議な空間を作り出している。四季を通して野生動物と火山ガスと足下には注意してください。特殊な自然形態や生態に興味のない方意外にはつまらない所かも。
屈斜路湖の北東部に位置する碁石浜。平たい丸い石が多く白黒はっきりした石が多いため碁石の様に見えたという事だ。今では不法採取などによりその面影すら無くなってしまった。ただ此処は屈斜路湖では最高の紅葉が見られる超穴場です。最近は釣り人の姿が多い様ですが、フライは立ち込まないとバックがとれないと思います。
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